つかさ内科

東京都北区西が丘3-17-10-102
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03-5948-8970

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生活習慣病

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高血圧

そもそも血圧とは

高血圧

ヒトの体は血液が循環することで酸素や栄養を運んでいますが、この血液が流れる管を「血管」と呼び、その中でも心臓から抹消に血液を送る血管を「動脈」、抹消から心臓に血液を戻す血管を「静脈」と呼びます。そして前者の「動脈」の内側にかかる圧力のこと「血圧」と言います。
心臓は血液を送り出すポンプの役割をしています。心臓の拍動によって動脈に血液が押し出され、血圧が生じるのです。血圧には、収縮期血圧(心臓が収縮して血液を送り出した際の血圧で最高血圧とも呼ばれる)と拡張期血圧(心臓が拡張して血液が心臓内に戻ってきた際の血圧で最低血圧とも呼ばれる)があり、両方とも測ることができます。

血圧を測定するには

上腕(肩と肘の間)を走る「上腕動脈」の血圧を血圧計で測定することが一般的です。
数値はmmHg(ミリメートル水銀柱)で表記します。

では高血圧とは

「血圧」が高い数値のままの状態が高血圧です。たとえば医療機関での測定で最高血圧が140mmHg以上で、最低血圧は90mmHg以上が続く状態を指します(日本高血圧学会の基準)。1回だけの測定で高い数値が出たからといってすなわち高血圧と診断されるわけではありません。

症状について

高血圧では、稀に頭痛やめまいなどが起こりますが、多くの場合は自覚症状が現れません。自覚症状がないため高血圧は放置しやすくなるのですが、気づいていない間も全身の動脈に高い圧力が常に加わるようになるので、血管壁は損傷を受け続けることになり、これが血管を硬直化させ、いわゆる「動脈硬化」を招きます。その結果、下で説明するような合併症(脳卒中、心臓病、慢性腎臓病 など)が起こるようになるのです。
自覚症状はなかったとしても、自宅やスポーツクラブなどで測ったら血圧の数値が高かった、健康診断で指摘された、気になる症状がある、血縁者に高血圧の治療を受けている方が多い、などの場合には一度お気軽にご相談ください。

主な原因

ホルモン・内分泌など別の病気が体内に存在しそれが原因で血圧が上昇する「二次性高血圧」と、そういった明らかな原因がない「本態性高血圧」に分類されます。
高血圧の多くは「本態性高血圧」で、食事の際の塩分の過剰摂取、喫煙、アルコールの持続的な摂り過ぎ、日頃の運動不足、肥満、遺伝的要因などが影響すると考えられています。
二次性高血圧には、腎臓病が原因の腎実質性高血圧、大動脈縮窄症など大動脈の疾患が原因の心血管性高血圧、妊娠中に起きる妊娠高血圧症候群、血圧上昇作用を持つホルモンを分泌する腫瘍などがあります。もし二次性高血圧の場合には原因を取り除かない限りコントロールが難しいことが多く、当院では疑わしい際には積極的に二次性高血圧の鑑別を行っています。

治療について

「二次性高血圧症」の場合は上記のような原因とされる病気の治療が優先的に行われますが、血圧値などによっては原因を取り除くまでの間も血圧の管理を要することがあります。一方の「本態性高血圧」の管理で最も大事なのが生活習慣の改善であり、なかでも食事療法とくに減塩が推奨されます。1日の食塩摂取量は各学会や団体によって色々な数値が提唱されています(高血圧学会は6g、WHOは5g)が、いきなり厳密に行うことは難しいため、少しずつ塩分の少ない食事に慣れていくこと良いでしょう。とはいえ美味しくて楽しい食事は大切なことですので、無理のない範囲で医師・看護師・栄養士と相談しながら工夫すると良いと思います。また野菜や果物は積極的に摂取することが勧められます。当院では定期的に血圧のための食習慣について講演やセミナーを行っています。

運動不足の方は適度な運動(1回30~60分以上、週に3回以上の有酸素運動)を継続的に行うことが勧められます。当院ではリハビリテーション施設に加えて体力測定機器を幅広く揃えており、無料の体力測定会や運動能力テストを定期的に行っています。

肥満も血圧や脂質異常症のリスクであり、適正体重の維持(BMI25未満、BMI=体重(kg)÷身長(m)の2乗、適性体重= 身長(m)の2乗 ×22)が望ましいです。現時点では効果が確かな「やせ薬」というのは存在しませんので、食事・運動・睡眠・ストレスなどの調整で上手にコントロールするのが良いでしょう。体重コントロールについてもお手伝いしますのでご相談ください。

このほかにも医師が薬物療法による治療が必要と判断した場合は、降圧薬を服用します。降圧薬にはいくつも種類があり、1剤でコントロールできる場合もありますが、病状によっては、複数の薬剤を組み合わせることもあります。当院では内服される方がよく理解して頂くことが大事だと考えておりますので、処方する際には効果や副作用について十分ご説明するようにいたします。
高血圧の病態や血圧の管理について院内で無料の講演会を行っていますので、ホームページ等でご確認いただければ幸いです。

糖尿病

糖尿病とは

糖尿病

食事や運動の改善から、必要であれば内服薬やインスリン注射の診療まで対応いたします。糖尿病は高血圧や脂質異常症を併せて発症しやすく、包括的に診療いたします。血管の合併症も注意深くフォローします。

血液中に含まれるブドウ糖(グルコース)を「血糖」と呼び、その濃度を現す数値が血糖値です。血糖値は、通常であれば膵臓から分泌されるホルモンの一種インスリンが筋肉や肝臓に作用して血液中のブドウ糖を取り込むようにすることでバランスが保たれています。
しかし、何らかの原因でインスリンの分泌量が不足したり、量が充分でも筋肉や肝臓の細胞に対する作用不足を起こしたりすると血糖をコントロールできなくなり、血糖値は常に高い数値のまま維持(高血糖状態)されてしまったり乱高下してしまったりするようになります。これが慢性的に続いている状態が糖尿病です。

なおインスリンが作用不足になるには主に2つの原因が考えられます。ひとつは1型糖尿病と呼ばれるもので、これはインスリンを産生する膵臓のランゲルハンス島β細胞が主に自己免疫によって破壊されることでインスリンが分泌されなくなり、高血糖が続いてしまう疾患です。かつては10代の若者などに患者が多かったことから若年性糖尿病と呼ばれていました。そして、もうひとつの原因が、日本人の全糖尿病患者の95%以上を占める2型糖尿病です。こちらは主に日頃の不摂生な生活習慣(過食・偏食、運動不足、飲酒・喫煙)や環境要因(過剰なストレスなど)が原因で、インスリンが筋肉や肝臓に作用しづらくなってくる病気です。単に糖尿病と呼ぶ場合、一般的には2型を意味することが多いです。

糖尿病の合併症

初期の糖尿病自体は自覚症状がないことが多いのですが、血糖値の高い状態が常に続くと血管内皮を損傷させたりして動脈にダメージを与えるようになります。
細かい血管が障害を受けることを微小血管障害と呼び、糖尿病が進行するとこれら微小血管に栄養されている網膜(目の奥)、腎臓(じんぞう)、神経の障害を糖尿病三大合併症(糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害)と呼びます。網膜症が進行してしまうと視力低下や失明に至ることもあり、腎症が進行すると血液の老廃物を尿として排出できなくなり人工透析を開始する必要が出てきたり、神経症で手足の感覚が鈍くなったために足の感染症を起こしたりする可能性も出てきたりします。
脳血管、冠動脈(心臓を栄養する血管)、大動脈など、直径数mmから数cmと比較的太いで障害が起きると脳卒中や心筋梗塞を招くようにもなり、命に関わる状況になる可能性があります。糖尿病は高血圧や脂質異常症と併せて発症することも多く、これらが複合的に大血管の病気を進めてしまいます。
さらに糖尿病では免疫力も低下するので感染症にも罹りやすくなることや、近年ではがんの発症やアルツハイマー型認知症のリスクであることも指摘されています。

そのため、糖尿病の発症が確認されたらまず合併症を起きないように血糖のコントロールに努めることが大切です。ただ初期症状がほぼ見られないので、なかなか早期に自覚症状のみで発見することは困難です。健診や日常診療などで行う血液検査で、血糖値やHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)の値をチェックすることがあると思います。これまで糖尿病が疑われたことがある、糖尿病を指摘された身内がいる、生活習慣から糖尿病が心配、といったことが当てはまりましたら一度ご相談ください。のどが渇く、尿が多い、回数が多くなってきた、食事量は減っていないのに体重が減ってきた、日ごろ暴飲暴食ぎみである、という場合もご相談いただくことをお勧めします。
なお糖尿病の診断基準は次の通りです。

  • 早朝空腹時血糖値が126mg/dL以上(75gOGTTの2時間値であれば200mg/dL以上、随時血糖値であれば200mg/dL以上)
  • HbA1c値が6.5%以上

※早朝空腹時血糖値、HbA1c値の両方で上記の数値を満たすと糖尿病と診断されます。どちらかが当てはまる場合は「糖尿病型」と診断され、再検査で同様の結果の場合、糖尿病と診断

糖尿病の治療について

糖尿病のコントロールには、生活習慣や(必要あれば)薬などの治療と定期的な血糖値やHbA1cのフォロー、そして合併症の予防や早期発見が重要です。
なお1型と2型では治療方法は多少異なりますが、どちらも治療の目的は血管障害による合併症を防ぐことにあります。

1型糖尿病はインスリンの分泌不全ですから、インスリン注射(インスリン療法)が中心となります。これは適切な量のインスリンを適切なタイミングで体外から補うことで、血糖値を正常にコントロールするというものです。上手く血糖値をコントロールできれば、発症前とほど同様の生活を送ることが可能となります。

2型糖尿病では、早期では筋肉や肝臓がインスリンを取り込む能力が低下している状態(早期ではむしろインスリンは多く出ていることもあり)ですので、これを改善するために、まず食事療法や運動療法などによる生活習慣の改善が大切。食事療法では、適正な量のエネルギー摂取と賢い食材や調理方法の選択などに努め、運動療法として有酸素運動や筋肉トレーニングを行います。運動量については激しく体を動かすというよりは、全身の筋肉を持続的に使う方が望ましいと考えられていますが、筋肉量も重要です。継続的にできる限り毎日行うようにします。当院では専門の理学療法士が常駐しており、リハビリ室に各種機器や運動スペースを用意しています(日中は介護保険でのリハビリに使用していることがあります)。

当院では、食事面での栄養指導や体を動かすための運動指導をそれぞれの患者様のライフスタイルに合わせて行っておりますので、お気軽にご相談ください。
なお、このような生活習慣の改善だけでは血糖値が改善しない場合や病態によっては、これらに併せて血糖コントロールを改善する薬物療法、またはインスリン注射による治療などを必要に応じてご提案します。
当院では糖尿病だけでなく、高血圧や脂質異常症(コレステロール)に関しても病態をより良く理解いただくための一般向け無料勉強会を定期的に開催しています。お気軽にご参加ください。(現在は新型コロナ感染症蔓延にともない休止中です。再開の際はHP等でお知らせ致します。)
大人になってから体力測定や運動能力テストを行ったことがある方は少ないと思います。当院では無料で体力測定会、柔軟性測定会、運動能力テストを行っています。またリハビリ機器やトレーニング機器もお試しいただけます。楽しくご参加いただけるようスタッフ一同ご用意してお待ちしております。

糖尿病の治療薬について

当院では従来の治療薬のほか、「リベルサス錠」(一般名:セマグルチド(遺伝子組換え))を処方しております。
こちらは血糖値を下げるインスリンというホルモンの分泌を血糖値に応じて促進したり、胃腸の動きを緩徐に調整したり、食欲を抑制したりするお薬として承認されており、世界初にして唯一の経口のGLP-1受容体作動薬です。
「リベルサス錠」は、生体内で分泌されるホルモンであるGLP-1のアナログ製剤です。
GLP-1受容体作動薬は、主に膵臓に働きかけ、血糖値が高くなると、インスリンの分泌を促して血糖値を下げる薬となります。主に血糖値が高くなるときに作用するため、低血糖を起こしにくい薬です。
GLP-1受容体作動薬の効果は、経口薬であるDPP-4阻害薬より強く、血糖値がかなり高くなった方にも使用されています。食欲を抑える作用もあるため、体重を落としたい人にも向いていると考えられています。
これまでは注射薬がのみでしたが、「リベルサス錠」は飲み薬でGLP-1受容体作動薬による治療を受けられるようになり、治療の選択肢が増えました。 服用方法といたしましては、リベルサスは胃で吸収される薬なので、食事・飲水をする前に飲みましょう。
そして飲んだ後も最低30分は食事を取らず、飲水せずに吸収するのを待ちましょう。2時間程度空けるのが理想です。水をどうしても飲みたくなった場合も、できるだけ量を減らした方が良いです。
なお、気になる副作用ですが、胃腸に障害が出る可能性がありますので、嘔吐、吐き気、胸焼け、下痢、ガスが増えるなどです。これらの症状は、内服を継続すると軽くなっていくとされています。またこれらの症状の出現を予防しながら内服を継続するために量を徐々に増やす服用方法をおこないます。
また、リベルサスは血糖を下げる薬なので低血糖になる恐れもあります。しかし、前述のように頻度は高くありません。リベルサスをはじめとするGLP-1受容体作動薬は血糖値の上昇に応じて血糖値を下げるという作用のため、血糖値を下げすぎることが起きにくいためです。

脂質異常症

脂質異常症とは

脂質異常症

血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)や中性脂肪(トリグリセライドなど)の濃度が慢性的に高い、もしくはHDLコレステロール(善玉コレステロール)が少ない状態を「脂質異常症」と呼びます。以前は血液中の脂質の濃度が高い場合のみを対象としていたので「高脂血症」という病名でした。

自覚症状に関しては、脂質異常症は高血圧と同様にほぼ現れません。ただし「眼瞼黄色腫」といってまぶたに黄色い塊ができたり、「アキレス腱肥厚」と呼ばれるかかとの膨らみが現れることがあります。
脂質異常症(高脂血症)の多くは健康診断などの血液検査で気づくことがほとんどです。なお脂質異常症と診断される具体的な数値は以下の通りです。

  • LDLコレステロール値≧140mg/dL
  • 中性脂肪≧150mg/dL
  • HDLコレステロール値<40mg/dL

原因について

そもそもコレステロールは体に必要なもので、細胞膜、ホルモン、胆汁酸をつくる材料になるもので、常に血液中を全身に運ばれています。しかしこれが過剰になったり質が変わってしまうと動脈の壁の中に蓄積されるようになり、結果として動脈の内腔が狭くなってしまい、進行すると脳卒中や心筋梗塞を起こしてしまうこともあります。
なお、脂質異常症の主な原因として考えられているのが、普段の食生活です。過食や飽和脂肪酸(動物性脂肪に多く含まれる)の摂り過ぎ、野菜や不飽和脂肪酸の摂取不足が影響すると考えられています。血液中のコレステロール値は、食事中のコレステロール量にも影響を受けますが、食事中のコレステロールがそのまま血液に運ばれるわけではなく肝臓で再合成されるため、そのまま反映されるわけではありません。むしろ飽和脂肪酸と呼ばれる動物性脂肪に多く含まれる脂肪を多く摂取することで脂質異常症になりやすくなることが多くの診療試験から示されています。飽和脂肪酸は赤肉(赤身肉ではありません)と呼ばれる牛・豚・羊の肉に多く含まれます。
また、運動不足や肥満、遺伝的要因なども考えられます。とくに遺伝的な脂質異常症は「家族性高コレステロール血症」と呼ばれ、比較的若いうちに心筋梗塞などを発症する可能性が高いため、早期に診断し治療を開始することが必要です。家族性高コレステロール血症と診断された場合には、血縁者に同様の病気を抱えている方がいる可能性があるため、併せて確認することが望ましいです。近親者にコレステロールの異常や心臓の病気の方が多いようでしたら一度ご相談いただければと思います。
一方のトリグリセライド(トリグリセリド)や中性脂肪の値には飲酒や糖質の影響が強いと考えられています。
脂質異常症は糖尿病や高血圧、腎臓病、甲状腺機能低下症など、他の病気が影響して発症することもあります。

治療について

脂質異常症の治療は生活習慣の改善(食事療法、運動療法)と薬物療法です。その中でも大切なのが食事療法です。
コレステロール値を改善するには、総カロリーや飽和脂肪酸を多く含む食品を減らすことが有効と考えられています。上記のように飽和脂肪酸は牛肉・豚肉・羊肉に多く含まれるため、これらを控えることが脂質異常症の改善につながります。しかし美味しい食事を楽しむことは大切なことですので、過度に避けるのではなく上手に嗜むことが良いでしょう。
そして、食物繊維を多く含む野菜や海藻、きのこ類を積極的に摂ることが推奨されます。たんぱく質の中では、魚とくに青魚、そして大豆製品がお勧めです。
トリグリセライド(トリグリセリド)や中性脂肪の値には上記のように飲酒や糖質の影響が強いと考えられています。血液中の油の数値なのにアルコールや糖分が影響するのは不思議な感じがするかもしれませんが、もし異常値を指摘されたらこれらを見直すと良いでしょう

運動療法については、無理のない軽度な運動(ウォーキング、体操、水泳などの有酸素運動)を可能であれば毎日30分以上行うようにします。このほかにも、休暇や睡眠を十分にとる、禁煙するといった生活全般を見直すようにしてください。

食事や運動と併せて、必要であればコレステロールや中性脂肪を改善する薬物療法が行われます。現在は効果的に数値が改善し副作用の少ない内服薬が開発されてきています。もちろん薬は飲まないに越したことはありませんが、将来の脳卒中や心筋梗塞を予防するために必要と判断された際には医師とよく相談しながら上手に活用して頂ければと思います。「副作用はありませんか?」「飲み合わせは大丈夫ですか?」「一生飲み続けなければなりませんか?」などのご質問をいただくことがよくあります。重大な副作用はとても少ないですが、当院では全ての内服患者さんに副作用チェックをします。おもに問診、診察、血液検査などです。お薬を開始して気になる症状がありましたら、次の診察日を待たずにご相談いただければと思います。また飲み合わせに関しても十分に留意しています。もし他院で処方されているお薬がありましたら「お薬手帳」や紹介状をご持参ください。またいったん内服が必要となっても、すべての方が一生飲み続けなければいけないわけではありません。継続が必要な場合もありますが、病状や数値を見ながらお薬は減らしたり中止したりすることが可能です。
繰り返しますが、お薬は飲まないに越したことはありませんし、飲むとしても数は少ないことが望ましいです。しかし将来的に脳・心臓・大動脈・腎臓の病気になりうるリスクを抱えるよりは予防できるところは予防して頂いた方が良いですので、医師と相談しながら上手に活用いただければと思います。

高尿酸血症

高尿酸血症とは

高尿酸血症

血液中にある尿酸が多くなっている状態を高尿酸血症と言います。
尿酸は血液中では、水分に溶けにくい性質であることから尿酸塩として存在し、多くなり過ぎると針状の結晶となって関節付近に留まるようになります。なかでも足の親指の付け根付近に降りるようになると激しい痛みを伴う炎症発作が起きるようになります。これが「痛風」です。
また尿酸は痛風の原因だけでなく、尿路結石、腎障害、脳血管障害、心疾患にも影響することが知られています。

多くの患者様は、痛風の症状に耐えられないあまり来院されるようになりますが、痛風発作の痛みが出る前に血液検査で尿酸値を測定することで予防することが大切です。血清尿酸血が年齢や性別を問わず、7.0mg/dLを超える場合には注意が必要で、8.0mg/dLを超えるようなら尿酸値を下げる治療が望ましいと考えられます。

原因について

尿酸値が高くなる、いわゆる尿酸が増える原因ですが、尿酸の元となるプリン体を大量に摂取(レバー類、アルコール、魚卵、かつお、えび、かにみそ など)している、先天性代謝異常症や造血器の病気などによって尿酸の産生が増加している、尿酸の排泄が遺伝的要因や腎臓機能の低下などにより悪くなっているといったことが挙げられます。

治療について

治療で最も重要なのが尿酸値を下げることです。そのために欠かせないのが生活習慣の改善です。具体的には、食事療法や運動療法になります。食事療法では、プリン体を多く含む食品の摂取を控えめにし、野菜、海藻、きのこ類などを摂る、早食いをしない、規則正しい食生活を送る、飲酒は控えめにする、などです。
運動療法については、無理のない適度な有酸素運動(ジョギングや水泳など)を1日30分ほど、できれば毎日行うようにしてください。

このほか、水分をしっかりとって尿量を増やし、尿と一緒に尿酸を排泄するようにします。尿量に関しては(体格や腎機能にもよりますが)1日で2000mL以上が目安となります。

また上記の治療法に併せて、尿酸の生成を抑制する薬(フェブリク®、ザイロリック®)や尿酸の排泄を促す薬などが医師の判断で処方されることもあります。

つかさ内科

院長
稲島 司(いなじま つかさ)
住所
〒115-0056
東京都北区西が丘3-17-10
西が丘サニーハイツ1階 102号室

(※郵送物などは102号室まで記載お願いします。201号室など他室との間違えないようお気をつけください)

TEL
03-5948-8970
電話受付は診療時間内のみとなります。
診療時間外は留守番電話となります

フリーWi-Fi完備

※パスワードは不定期に変更となりますので院内掲示をご確認ください。

アクセス
国立西が丘サッカー場・
味の素ナショナルトレーニングセンター隣、
桜並木沿い
・電車
 都営三田線「本蓮沼駅」より徒歩5分
・バス
 赤羽駅西口バス4番乗り場から
 【赤51】「池袋東口」行き
 【赤57】「日大病院」行き
 【57‐2】「大和町」行き
「HPSC(ハイパフォーマンススポーツセンター)北門(旧:国立西が丘競技場北門)」下車、徒歩1分
※駐車場はありません。車でお越しの際は近隣のコインパーキングなどご利用ください。
診療科目
内科、循環器内科、糖尿病内科、
呼吸器内科、リハビリテーション科

診療時間(2024年4月~)

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日祝
9:00

12:00
院長
松村貴由
(自治医大 教授)
院長 院長
石渡麻衣
(東大病院)
院長 院長
須藤晃正
(日大板橋病院)
院長
小山修平
(帝京病院)
15:00

18:00
院長 院長
第1・第3:
渡邊雄介
(帝京 教授)
院長
真鍋雄二
(東大病院)
院長
須藤晃正
(日大板橋病院)

休診日:日曜、祝日

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