アトピー性皮膚炎とは

アトピー性皮膚炎は、両手・両足や体などにかゆみや湿疹が現れ、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返すのが特徴です。この疾患は、ドライスキンでアトピー素因(アレルギーを起こしやすい体質)を併せもつ方に発症しやすいと言われています。
初期には粉を吹いたようなかさついた状態がみられますが、これは皮膚の比較的柔らかい部分(首や関節の周囲や耳たぶなど)で起きます。皮膚の炎症度合は患者様によって異なりますが、症状は全身におよびます。また年齢によって皮膚症状が変化していくのも特徴のひとつです。
かつてアトピー性皮膚炎は、成長するにつれて治ると考えられており小児特有の皮膚疾患と考えられてきました。しかし、最近は成人でも症状が治まらない(慢性化)ばかりか、悪化したといった患者様も増えてきています。そのため、遺伝的な体質、環境要因(ストレスなど)が影響して発症すると考えられてきました。ですが、発症のしくみについてはいまだに特定されていません。
治療の中心は薬物療法です。主にステロイド外用薬や軟膏などを使用します。このほかにもスキンケアを行っていくことで、皮膚コンディションを良好な状態に保てるようになります。このほか医師が必要と判断した場合、補助的に抗アレルギー薬や抗ヒスタミン薬などを用いるほか、紫外線療法を行うこともあります。
デュピクセントについて
当院ではアトピー性皮膚炎の治療薬としてデュピクセント(デュピルマブ)を使用することがあります。
デュピクセントはIL-4とIL-13という2種類のサイトカインの働きを抑えることで効果を発揮します。
IL-4とIL-13は2型炎症と呼ばれる炎症反応において中心的な役割を果たすタンパク質で、アトピー性皮膚炎、気管支喘息、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症などのアレルギー性疾患・炎症性疾患の発症に深く関わっています。
デュピクセントはこれらサイトカインの働きを阻害することで炎症反応を抑制し症状の改善を促します。
従来のステロイド外用薬や抗ヒスタミン薬とは異なる作用機序を持つため、これらの治療薬で効果が不十分だった患者さんにも効果が期待できます。
デュピクセントの投与方法
デュピクセントは皮下注射によって投与されます。
患者さん自身またはご家族が自宅で注射を行うことも可能です(初回投与時は医師の監督下で行うことが推奨されています)。
投与部位は腹部、太もも、上腕などです。初期投与後、2週間ごとに1回皮下注射を行います。
ペン型とシリンジ型のプレフィルドシリンジがあり、患者さんの状態に合わせて選択できます。
治療の対象となる方
- いままでの治療法で十分な効果が得られない方
- 生後6カ月以上、かつ体重5kg以上のアトピー性皮膚炎の方
デュピクセントの投与に注意が必要な方
- 生ワクチンを接種する予定のある方
- 喘息等のアレルギー性疾患をお持ちの方
- 寄生虫感染のある方
- 妊婦または妊娠している可能性がある方、授乳中の方
- 高齢の方
- 小児の方
デュピクセントの副作用について
デュピクセントは効果の高い治療薬ですが、副作用が現れる可能性もあります。
下記の症状がみられた場合は投与を中止し速やかに当院までご連絡ください。
- ふらつき感
- 息苦しさ
- 心拍数の上昇
- めまい
- 嘔気、嘔吐
- 皮膚のかゆみや赤み
- 関節痛
- 発熱 など
デュピクセントの詳細は→こちら
- 院長
- 稲島 司(いなじま つかさ)
- 住所
- 〒115-0056
東京都北区西が丘3-17-10
西が丘サニーハイツ1階 102号室(※郵送物などは102号室まで記載お願いします。201号室など他室との間違えないようお気をつけください)
- TEL
- 03-5948-8970
電話受付は診療時間内のみとなります。
診療時間外は留守番電話となりますフリーWi-Fi完備
※パスワードは不定期に変更となりますので院内掲示をご確認ください。
- アクセス
- 国立西が丘サッカー場・
味の素ナショナルトレーニングセンター隣、
桜並木沿い
・電車
都営三田線「本蓮沼駅」より徒歩5分
・バス
赤羽駅西口バス4番乗り場から
【赤51】「池袋東口」行き
【赤57】「日大病院」行き
【57‐2】「大和町」行き
「HPSC(ハイパフォーマンススポーツセンター)北門(旧:国立西が丘競技場北門)」下車、徒歩1分
※駐車場はありません。車でお越しの際は近隣のコインパーキングなどご利用ください。 - 診療科目
- 内科、循環器内科、糖尿病内科、
呼吸器内科、リハビリテーション科
診療時間(2024年4月~)
※横にスクロールしてご確認いただけます。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日祝 | |
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9:00 ~ 12:00 |
院長 松村貴由 (自治医大 教授) |
院長 | 院長 石渡麻衣 (東大病院) |
院長 | 院長 須藤晃正 (日大板橋病院) |
院長 小山修平 (帝京病院) |
― |
15:00 ~ 18:00 |
院長 | 院長 第1・第3: 渡邊雄介 (帝京 教授) |
院長 真鍋雄二 (東大病院) |
― | 院長 須藤晃正 (日大板橋病院) |
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休診日:日曜、祝日